<コラム> 序章/全10章
 
クラウドやIoT, Fintech, AI等の単語の誕生からもわかるようにITは
「PCを活用する企業がビジネスで利用する特殊なもの」から、
「スマートフォンや家電を利用する一般消費者が使用する日常生活に
欠かせないもの」へと急速に発展してまいりました。
このような時代の変化に追随し、新しい時代感覚でビジネスを展開する
企業と競争して生き残るために、
 
 ・開発分野では、AgileやSCRUMといった考え方や手法や
  それを実現するためのツールが注目を浴びています。
 ・開発も運用も含めIT業界では、LeanやDevOpsという古くて
  新しい概念が、再編成されて注目を浴び始めています。
 ・更に、サイバーセキュリティの脅威がクローズアップされ、
  防御し、対処するために、日々、最新の技術が発表されています。
 
しかし、このような最新技術やツールを使用することが目的になって
はいないでしょうか?
技術やツールはもちろん大切ですが、それらは目的を達成するための
手段です。
 
 ・何のために、何をする必要があるのか?
 ・そもそも自分達の進むべき方向は…?

ビジネス全体を俯瞰し、マネジメントするための基本的な考え方や
手法について理解を深めることは、変化の激しい時代を生き残るための
素養として必須の要素です。
ITIL(R)で有名なITSM(ITサービスマネジメント)がIT企業だけでなく、
ITユーザー企業でも見直されてきていることがその証とも言えます。

今後の連載では、ITSMをベースに戦略的思考や新たな価値創造なども
含めた最新情報をわかりやすく紹介してまいります。
読者の皆様がoutthinkするために、そしてoutthinkしたサービスを
ビジネス化するために、何かしらのヒントを次号よりご提供できれば
幸いです。
 
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 <自己紹介>
   日本クイント株式会社
   代表取締役 最上 千佳子
   
   ITSM、リーンIT、ソーシングガバナンス等、ITをマネジメント
   という観点から強化しビジネスの成功に貢献するための、
   人材育成と組織強化のコンサルティングに従事。
   参考:「資格Zine」連載(http://shikakuzine.jp/author/15)
   
   ※ITIL(R)は AXELOS Limited の登録商標であり、
    AXELOS Limitedの許可のもとに使用されています。
    すべての権利は留保されています。