<コラム> 7章/全10章

◆ある八百屋の物語(7)

 
社長は近所の回転寿司店の前を通った時に、画期的なシステムを目にしました。
「これだ!!!」

オフィスに戻ってきた社長は、IT担当者を捕まえて言いました。
「スマホで予約ができるようにして、待ち時間を短くしたい!できるか?!」

 
 →「もちろん作れますよ。予算と人さえあれば。」

 
「よし、どれくらい必要なのか試算してくれ。」

 
 →「サーバ2台にネットワーク、あと、プログラマー2名で…。」

 

社長は違和感を感じました。
それでは自分が求めているものは得られないと。

なぜなら、彼は知っていたからです。
それは自分がスムージー屋を始めた時に通ってきた道でした。

 
 ・スムージーの良い機械を入れても、壊れたら作れなくなるし、客足も遠退く
 ・壊れたら修理が必要で、それにもコストがかかる
 ・お客様の声を聞いて常に改善しなければ、すぐにお客様は離れるし、改善にもコストがかかる。

 

 

~解説~

 
ITの分野においても、機械づくりやプログラム開発などの「ものづくり」ではなく、「サービス」の提供が強く求められる時代となりました。

つまり、作ったあとの「運用」の段階が非常に重要です。

品質が高く、安定的な運用が顧客に価値を運び、顧客の信頼を獲得し、それが次のビジネスへとつながっていくのです。

「ものづくり」から「ことづくり」へ。

サービスとは「こと」、つまり「ユーザ体験」の創出です。

 

 

 

 
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 <自己紹介>
   日本クイント株式会社
   代表取締役 最上 千佳子
   
   ITSM、リーンIT、ソーシングガバナンス等、ITをマネジメント
   という観点から強化しビジネスの成功に貢献するための、
   人材育成と組織強化のコンサルティングに従事。
   参考:「資格Zine」連載(http://shikakuzine.jp/author/15)
   
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