<コラム> 8章/全10章

◆ある八百屋の物語(8)

 
スムージーのカフェの前には長蛇の列がありません。

え?人気がなくなった?
いいえ違います。
 

お客様はひっきりなしにいらっしゃいますが、
カフェの前に長時間待たせなくても済むように色々と工夫を凝らしているのです。

例えば、人気レストラン紹介サイトにお店の情報をアップして、そこから予約できるようにしました。
店頭にも予約番号発券機を設置して、15分前にはメールで通知されるようにしました。

店員も、これらの仕組みを理解しテキパキとお客様をご案内しているので、トラブルはありません。

しかもこれらの仕組みは、大手飲食店が開発したもので、サービスとして売り出しものを利用しているだけなのです。

社内開発はしませんでした。その方が安くて安定的だからです。

 
社内IT部門には他にして欲しい仕事があるのです。

 
  ・社内主要システムの管理とメンテナンス

  ・次のビジネスに役立つITの企画

  ・上記サービスへの投資判断

 

使えるものは使い、自らが注力すべきポイントにリソースを割く。

この方針に転換してからは、IT担当者の意識が少しずつ変わってきましたし、ビジネスの進展も加速してきました。

 

 

~解説~

 

価値あるシステムを開発し(ものづくり)、その価値を安定的に提供すること(ことづくり)は当たり前です。
「ビジネスにとっての」投資対効果を見極め、最適な提案をできることが社内外のIT技術者に求められる時代となりました。

 
   

 

 
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 <自己紹介>
   日本クイント株式会社
   代表取締役 最上 千佳子
   
   ITSM、リーンIT、ソーシングガバナンス等、ITをマネジメント
   という観点から強化しビジネスの成功に貢献するための、
   人材育成と組織強化のコンサルティングに従事。
   参考:「資格Zine」連載(http://shikakuzine.jp/author/15)
   
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