◆ある八百屋の物語(9)

 

組織が大きくなると縦割りの弊害が出てくるのは、業界を問わず共通の悩みです。

 

 ・戦略や新商品
 ・新サービスのアイデアを展開するのに時間がかかる

 ・本社と店舗との意思疎通がなかなかうまくいかない

 ・店舗に来るお客様の声が本社に届きにくく、ヒット商品の開発に

  つながらないなどの弊害が出てきました。

 
これはITに関しても同じです。

 

 ・IT企画と開発の連携が悪く、戦略に整合する設計や開発が進みにくい

 ・開発と運用の連携が悪く、包括的な設計や確実な引き継ぎができず、サービス品質が低下する

 ・アウトソーサ-に要望がうまく伝わらなかったり、思っていたようなサービスを受けられなかったりして利用者の不満が高まる

 ・引き継ぎや伝達のミスが障害やインシデントにつながる

 ・自社ビジネスにとって本当に必要なITシステムとそのサービスを良いタイミングで提供できない

 
など、組織の拡大に伴い、風通しや動きが悪くなってきました。


「基本に立ち返ろう!」

 
社長の一言で、みんな我に返りました。
同じ目的を持ち、それを目指して互いに連携すれば、より良い答えをみつけることができるはずです。

 

 
~解説~

 
新たな価値を生みだし続けるには、ビジネスとITがシームレスに融合できていることが必須です。
その考えに着目した考え方としてITIL®を始め、特に最近ではAgile, DevOps, LeanITなどが注目を浴びています。

 

 

 

 
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 <自己紹介>
   日本クイント株式会社
   代表取締役 最上 千佳子
   
   ITSM、リーンIT、ソーシングガバナンス等、ITをマネジメント
   という観点から強化しビジネスの成功に貢献するための、
   人材育成と組織強化のコンサルティングに従事。
   参考:「資格Zine」連載(http://shikakuzine.jp/author/15)
   
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