DevOpsという言葉が最近特に注目されています。
その言葉は、古く、2009年に行われた「Velocity 2009」というイベントでFlickrのスタッフが行った
プレゼンテーション「10 deploys per day : Dev&Ops cooperation at Flickr」で初めて使われました。
Development(開発)とOperation(運用)がコラボレーションし、
アジャイルな(俊敏な)サービス提供を実現していこう、という考え方です。
当時はあくまで発表者の造語でしたが、その言葉の持つイメージや、
ITの現場が抱える課題が注目されるようになりました。
・要件把握や設計、開発時に1年先、5年先の運用まで見越して設計できているでしょうか?
・運用者の意見を聞いた方が、抜けも無く、引き継ぎも早いのではないでしょうか?
・運用している時に見つけたバグや設計ミスは、開発者にフィードバックするのは面倒なので
(意味が無いと思って)自分達で火消しして終わらせていませんか?
次回も同じミスが発生しますよね。
・お客様から受け取った苦情や要求を運用レベルで対処して終わらせていませんか?
本当は機能改修やバージョンアップ(や大きな提案)につながるかもしれないのに・・・。
このように、組織が大きくなるほど、立場や責任範囲が異なるほど、壁が高く分厚くなっていきます。
それは開発と運用の間だけではありません。
お客様との間も、営業担当との間もです。
それらの壁を無くして以降、という意味でDevOpsという言葉が使われ始めています。
------------------------------------
<自己紹介>
日本クイント株式会社
代表取締役 最上 千佳子
ITSM、リーンIT、ソーシングガバナンス等、ITをマネジメント
という観点から強化しビジネスの成功に貢献するための、
人材育成と組織強化のコンサルティングに従事。
参考:「資格Zine」連載(http://shikakuzine.jp/author/15)
※ITIL(R)は AXELOS Limited の登録商標であり、
AXELOS Limitedの許可のもとに使用されています。
すべての権利は留保されています。