
サービスインテグレーション その2
SIAM(Service Integration And Management)は、
複数のサービスをインテグレート(統合)して管理するためのメソドロジーです。
例えば、複数の企業が協業して一つのサービスを作る場合にもこの考え方は必要となります。
各社がソフトウェアやサービスを連携させ、お客様から見て一つの価値を提供する
サービスの場合、ネックとなるのが、企業間の調整です。
各社の技術力や管理能力やドキュメント整備力は全く同じになることはありません。
それぞれに強みがあるからこそ、それらを連携させ高付加価値を創っているわけであり、
逆に言えば、それぞれに弱みもあることになります。
お客様から見れば、強みは魅力ですが、各社の弱みやその能力や品質のばらつきはマイナスポイントでしかありません。
この全体を調整しながら、「お客様の目線で見て」統合していき、それを総合的にお客様にアピールしていく必要があるでしょう。
またそれは、企画時や販売時の一時的にできていればよいだけではなく、
販売終了まで(提供担当者が何人変わっても、場合によっては、競合している企業の
入れ替えや追加があっても)
全体としては変わりなく価値をお客様に提供し続けられるように管理されていなくてはいけません。
各社が自社担当分を、責任を以ってマネジメントする(ITSM:ITサービスマネジメント)
のはもちろんのこと、それらを統合するSIAMの観点が必要となります。
※SIAM is a Registered Trademark of EXIN Holding B.V.
EXIN is a Registered Trademark
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<自己紹介>
日本クイント株式会社
代表取締役 最上 千佳子
ITSM、リーンIT、ソーシングガバナンス等、ITをマネジメント
という観点から強化しビジネスの成功に貢献するための、
人材育成と組織強化のコンサルティングに従事。
参考:「資格Zine」連載(http://shikakuzine.jp/author/15)
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