サービスインテグレーション その4
  
これまでご紹介してまいりましたSIAM(Service Integration And Management)
という最新のメソドロジーですが、

その由来は2010年イギリス政府に遡ります。

2010年、イギリス政府は新たなIT戦略を立案し、
従来のプライムベンダーモデルから、マルチソーシングへの移行を宣言しました。

 
これに伴い、どのようにすればこの調達モデルが成功するかについて
実際に進めながらの研究が進められ、
その結果、2012年にSIAM® Enterprise Modelがまとめられました。
2012年に開催されたロンドンオリンピックの際には、
関わるITベンダーはこのSIAM® を理解し、
このモデルに従うことが参加条件とされたとのことです。
 
さて、来る2020年東京オリンピック。
ここでもITも含め多くの企業が協賛します。
ここでもSIAM® の考え方は必要となるでしょう。
(場合によっては、必須となるかもしれません。)

また、既に「共創」してイノベーションを起こし市場に新たな価値を創り出す時代に突入しています。

新しい技術がこれまで以上に加速度的に登場する時代でもあります。全てを内製化するのではなく、

メッシュ状につながり合いながら総合的なバリューを出すことで顧客へ価値を提供し、

顧客も含めてエコシステムを形成していくという考え方が当たり前となっていくでしょう。

 
 ※SIAM is a Registered Trademark of EXIN Holding B.V.
  EXIN is a Registered Trademark
  ITILis a Registered Trademark of AXELOS limited.

 
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 <自己紹介>
   日本クイント株式会社
   代表取締役 最上 千佳子
   
   ITSM、リーンIT、ソーシングガバナンス等、ITをマネジメント
   という観点から強化しビジネスの成功に貢献するための、
   人材育成と組織強化のコンサルティングに従事。
   参考:「資格Zine」連載(http://shikakuzine.jp/author/15)
   
   ※ITIL(R)は AXELOS Limited の登録商標であり、
    AXELOS Limitedの許可のもとに使用されています。
    すべての権利は留保されています。